(一)われわれのこの人生は、二度と繰り返し得ないものだということ。
(二)われわれは、いつ何時死なねばならぬかもしれぬということ・・・
この二重の真理が切り結ぶことによって、
はじめて多少は根性の入った人間になれるといってよかろう。
[ 森信三 一日一語 ] より
(一)われわれのこの人生は、二度と繰り返し得ないものだということ。
(二)われわれは、いつ何時死なねばならぬかもしれぬということ・・・
この二重の真理が切り結ぶことによって、
はじめて多少は根性の入った人間になれるといってよかろう。
[ 森信三 一日一語 ] より
正直という徳は、
われわれ人間が、世の中で生きていく上では、一ばん大切な徳目です。
それ故「正直の徳」を身につけるためには、
ひじょうな勇気がいるわけですが、
同時に他の一面からは、相手の気持ちを察して、
それを傷つけないような深い心づかいがいるわけです。
[ 森信三 一日一語 ] より
仕事への熱心さ × 心のキレイさ = 人間の価値
隠岐の学聖永海佐一郎博士が「人間の真のネウチ」として立てられた公式です。
この明確な表現には心から敬意と讃歎を禁じえません。
唯われわれ凡人としては、「心のキレイさ」には到り得なくても、
せめて「心の暖かさ」が望ましいと思いますね。
[ 森信三 一日一語 ] より
人間の真価と現世的果報とは、
短い眼で見れば合致せずとも見ゆるべし。
されど、時を長くして見れば、
福徳一致は古今の鉄則なり。
[ 森信三 一日一語 ] より
天は全てお見通しです。
人は自己に与えらた境遇の唯中に、
つねに一小宇宙を拓かねばならぬ。
されば夜店の片隅にいる一老爺でも、
その心がけ次第では、一小天地の中に生きているといえよう。
[ 森信三 一日一語 ] より
自分より遥かに下位の者にも、
敬意を失わざるにいたって、
初めて人間も一人前となる。
[ 森信三 一日一語 ] より
蔭でライバルの悪口をいうことが、
如何に自己を傷つけるはしたない所業がということの分からぬ程度の人間に、
大した事など出来ようはずがない。
[ 森信三 一日一語 ] より
相手と場所の如何に拘わらず、
言うべからざることは絶対に口外せぬ。
この一事だけでも、真に守り得れば、
まずは一かどの人間というを得む。
[ 森信三 一日一語 ] より
人間何事もまず十年の辛抱が肝要。
そしてその間抜くべからず、奪うべからざるは基礎工事なり。
されば黙々十年の努力によりて、
一おう事は成るというべし。
[ 森信三 一日一語 ] より
人間は心身相即的存在ゆえ、
性根を確かなものにしようと思えば、
まず躰から押さえてかからねばならぬ。
それゆえ二六時中、「腰骨を立てる」以外に、
真に主体的な人間になるキメ手はない。
[ 森信三 一日一語 ] より