日本理化学工業㈱様の、工場見学をさせて頂きました。
社員84名中、知的障害者62名。その内重度障害者26名です。給与も支給し、営利組織としてしっかりと利益も上げています。
障害者の方を多く雇用して、何故会社が成り立つかの、質問に。
「他の会社と違うところが有るとしたら、一つだけだと思います。
私たちは、障害者の方は必ず出来る人だと思って採用していることです。
出来ないとき、本人の能力がないのではなく、会社側の伝え方・やり方が悪いと考えます。その人にあった伝え方・やり方は皆違うんです。
私たちは、出来ると信じていますから、出来る方法を考えていきます」
「他の会社の方に、障害者を雇用することは簡単なことだとは言いません。
ただひとつ。これだけは言えることがあります。
会社の雰囲気がかわることです。
障害者の方の純粋さ、優しさ、思いやりに触れることが出来るからです」
先代社長が障害者雇用を始めた頃、上手くいかず悩んでいた時、やれるきっかけになったお坊さんの言葉「人が幸せになれる4つのこと」。
1.人から愛される。 2.人から褒められる。3.人の役にたつこと。 4.人に必要とされること。
仕事場を見て感動しました。皆、必死に仕事をしています。流れ作業で、長時間、同じ作業の繰り返しですが、やらされている感がひとつもありません。
皆、自分が役に立っている。必要な存在だと自覚しているのです。
お坊さんの言葉をそのまま職場でおこなっているのです。
そして最後に言われたことは
「この会社には上下関係はありません。役職はありますが、それは役割の違いであって上下関係ではありません。私は、社長という役割を行っているだけで、皆と同じです」
役割の違いで、上下はない。まさしくノーマライゼーションです。
理想論だと思っていたことが現実に行われている現場をみて感動しました。